CISMA 2017 Shanghai 

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9月26日から29日まで開催のCISAM(上海縫製機械展示会)を久しぶりに訪問しました。

【全体の感想】

 ①展示会場の規模が以前より小さくなったような気がしました。

  =中国での縫製産業の縮小が進んでいるのではないか?と思いました。

 ②海外からの訪問客が増えていました。

  =日本や東南アジアでの縫製機械の展示会が規模縮小の為に、CISMAのみに出展している企業を見る為に海外からの訪問客が増えているのではないか?と思いました。

【メーカーについて】

 ①JUKI  年初にDDL9000Cを見た際の衝撃は、1)自動糸切りミシン2)EATONハンガーシステムを初めて見た衝撃に近い物がありました。

      私の業界歴40年で3つ目の大事件でした。

      今後、このようなICを内蔵したミシンが縫製工場の主力となるでしょう。

      言い換えれば、これを使いこなせないと縫製工場は競争に勝ちぬけないと思いました。

      今回のCISMAでは、中国メーカーの多くが類似商品を出展していました。

 ②ドイツの老舗メーカー(デュルコップ、パフ、アドラー)等を傘下に治めた上工がもっとも広いブースを確保してました。

  中国が得意なIC関係+老舗が得意なハードで相乗効果が出る事を期待しています。

 ③過去に多かったハンガーシステムの展示は少なくなっていました。

  =利用方法が判らずに導入して、失敗に終わっているケースが多いのではないか?と思いました。

   もったいない話です。

   小ロット多品種の生産にこれほど適しているシステムはないと思いますが、、、

 ④CAMは、淘汰が進んでいるように思います。

   欧米の老舗メーカー  高価ですが、カッティングスピードの差別化や柄対応など次々アイデアを出して来ています。

   後発メーカー(日系含む) 低価ですが、何のためにCAMを導入するか?の目的を明確にしないと導入失敗に終わる例が多発すると思いました。

 ⑤アイロンメーカー

   ドイツの老舗メーカーは広いブースを使ってました。

   中国の有名ブランドは、いつの間にか、アイロンから、自動機械を主力産品に変えていました。

 ⑥その他

   台湾のGolden Wheel 、日本のブラザー等 頑張ってました。

 衣食住の最初に位置する「衣」の産業ですから、今後も世界的には発展していくと思います。

 繰り返しになりますが、DDL9000C形式のミシンが今後縫製工場の主力になる事を位置付けた展示会でした。

【参考】

 JUKI9000Cに関しては、Websiteに動画がありますのでご参照ください。

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吉野家の経済学とマクドナルト

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国際線の飛行機の中で、映画「ファウンダー」を観ました。

 マクドナルドを世界的な「ファストフード」チェーンにしたレイ・クロックの話です。

 以前に彼の伝記「成功はゴミ箱の中に」を読んだ事がありましたが、映画で私が注目したのはマクドナルド兄弟が如何にハンバーガーを「ファストフード」にしたかでした。

 ①フライドポテトは何度の油で何秒で揚げるか?

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 ②パテは何度で何秒で焼くか?

 ③どのようなレイアウトが最適か?

 ④注文から何秒でお客にハンバーガーを渡すか?

 ・・・・・

 これらのシーンは、以前に読んだ「吉野家の経済学」の事を思い出しました。

 ①客の注文から何秒でサービスするか?

 ②その為の最適なレイアウトは?

 ③材料の搬入は何処から?

 ④料理具の形や大きさはどれが最適か?

 ⑤掃除道具は何処に、どのように配置する事が最適か?

 ⑥吉野家には何故、自動発券機がないのか?

 等々

 マクドナルド兄弟も吉野家もストップウォッチを持って、何度も何度も試行錯誤して、繰り返し調査・分析をしたからこそ、消費者に受け入れられるシステムになったのだと思います。

  映画はレイ・クロックに焦点を当てていました。

 確かにマクドナルド兄弟だけでは、「世界的なファストフード店」には出来なかったと思います。

 レイ・クロックが居たからこそ「ファストフード」が世界に広がったのでしょうが、そのレイ・クロックを引きつけたマクドナルド兄弟のシステムにも一票入れたいです。

 私はいろんな国の工場を回っていますが、経営者が頻繁に現場に足を運んでいる工場は運営が上手く行っているように思います。

 現場を毎日観ていたら、どこにトラブルの原因があるか?予測出来るようになります。

 時にはストップウォッチを持って現場に立ってみては如何でしょうか?

Whopper Index

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前回のBlogでStarbucksの日本と東南アジアでの価格比較を表にしました。

 今回は、Burger King のWhooper (+ポテトチプス+コーラ)のセットの比較をします。

        US      JP      CN         VT           PH

  Manila              3.72     415     25       84,562       189

  Hochiminh        4.80     536     32     109,000       244

  Shanghai          5.48     612     37     124,570       278

  Japan                7.87     880     53     178,938       400

  残念ながら日本のBurger Kingは訪問していないので、ネットで調べた価格を期します。

 下記は、前回Blogに記載した、Starbucks Fresh Brewed Coffee tall size の価格比較です。 

                    US    JP      CN        VT            PH

Manila          2.11   235    14.4     47,927       105

Hochiminh    2.20  248     15.0     50,000       109

Shanghai     3.09   343     21.0     70,075       153

Tokyo           3.11   345     21.2     70,607       155 

進出した国の事情により価格設定が異なる事が判ります。

HochiminhのWhooperはManilaに比べて高く設定されています。

PhilippineはJollibeeの勢力が強く、この価格設定になっていると思います。

偶然、Vietnam Investment Reviewに「ベトナムに進出している外国のファーストフードが苦戦」との記事が載っていました。

http://www.vir.com.vn/foreign-fast-food-chains-show-underwhelming-performance-in-vietnam.html

また、Hochiminhで一番有名なBanh Mi の価格は32,000ドン(180円)

BANH MI HUYNH HOA

http://tripping.jp/asean/vietnam/ho-chi-minh/7568

ベトナムでの ハンバーガーはこれらのBanh Miとの価格と味、サービスの競合関係にあります。

Whooperが価格だけで苦戦しているとは思えません。

「価格」「美味しさ」「速さ」「差別化」「お国柄」等々「知名度」だけでは、人気を得るのは難しいと言う事です。

各国の事情に則った販売戦略の大切さが判ります。

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The Starbucks Index (STB Index)

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The “Big Mac Index” is one of the most popular index for comparing consumer price at different countries.

Last month,  I have visited 4 countries, Philippine, Vietnam, China and Japan

 I visited Starbucks in each of these countries.

I would like to compare each country's price of Fresh Brewed Coffee Tall size as below.

 

 

Survey Month:  2017.05

Currency:               USD   JPY  RMB  VND    PHP

Location: Manila      2.11   235  14.4  47,927   105

            HoChiMinh  2.20  248  15.0  50,000  109

              Shanghai   3.09  343  21.0  70,075   153

                   Tokyo      3.11  345  21.2  70,607   155      = 147%/Manila!

Please kindly refer the below websites, about Big Mac Index and Starbucks index for further information.

 Big Mac Index The Economist

Burgers or Beans? The Economist

Tim Cook at MIT

2VGfH.1xwzAofumrAhU7KhED2gGCN86QqiVym8g_MGCVCzT5Pag.1iejSJDwChOI1CDNDXivDzS.camSXtaJAR30qIK.G7pnkx2DIGUfqL.BxBeRl8dwWzxeBbkukm6sk9XBsgA0ZoiEhJbo0WflHFFMnrR7po.rvH1fHG3fpKgXnMlXhLHT8hbJ.jpg

Though Cook helms one of the world's biggest technology companies, he said technology is "not always the solution," and is sometimes part of the problem. He said that shareholders have pushed Apple to focus on return on investment, but that engineers should have the courage to stand by what is right.

"Most of the time [technology] is a force for good," Cook said. "But the potential adverse consequences are spreading faster and cutting deeper than ever before. Threats to our security, threats to our privacy, fake news, and social media that sometimes becomes anti-social."

Technology must be infused with decency and kindness, Cook said.

CNBC Video

US News Video

不安な個人・立ちすくむ国家

日本の経済産業省の若手達が作成したレポートが話題になってました。

 歴史上、どの国も経験した事がない、高齢化が進んでいる日本の国家と個人はどのような未来を迎えようとしているのか?

 これまでの歩みと現状を的確に分析しています。

 類似した書籍に、エコノミストの「2050年の世界」があります。

 これは、経済面から見た、2050年の世界を描いています。

 また、ジョージ・フリードマンの「100年予測」も興味深い書籍でした。

 これは、アメリカから見た、地政学を基にした記述になってます。

 上記の2冊とも、大作ですが、経済産業省の若手達が作成したレポートは、表も多く、短時間で読めます。

 下記のWebsiteご参照ください。

 

New Blue Color

 200年ぶりに新しい「青」が追加されたと言う記事を読みました。

 青は好きな色です。

 元の会社のコーポレートカラーは「青」。

 中国で作った会社は、地域名にも「青」が入っていたので、当然会社名にも「青」を入れました。

 私の故郷は、四国の田舎でしたので、空も海も「青」でした。

 「青い国、四国」と言うキャッチフレーズもあったくらいです。

 記事によると青色は

 ①オープンな空間

 ②自由

 ③直感力

 ④想像力

 ⑤表現力

  等を連想させる色だそうです。

 今年、クレヨンに新しい「青」が追加されるそうです。

 因みに、これまで最新の「青」は、1802年に発見された、「コバルトブルー」です。

Future is Already Here 創造する未来

日本に「ファッションビジネス」と言う言葉を紹介した(創造した?)尾原蓉子さんが昨年出版された本を読みました。
 「創造する未来(Future is Already Here)」と言う題名です。
 尾原さんのこれまでの業績の集大成のような本だと思いました。

 日本のアパレル業界の方々はもちろん、業界以外の方々(彼女は是非女性に読んで欲しいと記載してますが、、老若男女問わず・・)是非、ご一読頂きたい本です。
 欧米の方々やアジアのファッション業界の面々にも是非推奨したい本です。

 日本のアパレル業界の今後の進むべき道のみならず、他の業種や他の国の産業の道標になる示唆が至る所にあります。

 過去20年以上、読んだ本のリストと点数を点けていますが、この数年間で読んだ本のベストでした。
 前回、高得点を点けたのは、「鹿の王」上橋菜穂子著(尾原さんの本とはジャンルが全く異なりますが・)

 The Future is already here.
   It’s just not evenly distributed.
   上記は、私の好きな作家のウイリアム・ギブスンの書籍からの言葉だそうです。

 奇しくも、先日のブログで、Past Present Future の優先順位を記しましたが、本を読んで「Future is already here」を実感しました。

 下記は日経ビジネスの尾原さんインタビュー記事のサイトと書籍の写真及び繊研新聞に掲載されていた広告です。
 兎に角、是非ご一読を、、、、

Nikkei Business link

OPPO vs VIVO

最近中国出張や東南アジアの表通りを歩くとスマートフォンの「OPPO」「VIVO」の看板が目につきます。

世界シェアでは、サムソンやAppleが先行していますが、急激にシェアを伸ばし、昨年は中国でのシェアはサムソンやAppleを抜いたそうです。

つい最近までは、中国では、Huawei や Xiaomiが有名でしたが、この2社が取って変わっています。

2社は別々の会社ですが、この両社を創設したのが、同一人物だとは、先日まで知りませんでした。

Bloomberg のニュースで初めて知りました。

創業者のMr Duan Yongping氏は、その記事の中で、

「アップルは素晴らしい会社だ。学ぶところは多い。

但し、我々は他人を追い越すと言う考えはない。

自らを改善・改革することに注力している」と、述べています。

まさしく「至言」だと思いました。

この概念があるからこそ、会社が成長し続けることが出来ると思います。

スマートフォン業界だけに限らず、アパレル業界でも、どの産業でも同様だと思います。

ユニクロの柳井社長は敢えてユニクロのライバルになる「GU」を立ち上げました。

因みにMr DuanはAppleの大株主の一人で、しかも、Apple本社近くに住居を構えているそうです。

Sources:  

https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-03-19/secretive-billionaire-reveals-how-he-toppled-apple-in-china

http://www.idc.com/promo/smartphone-market-share/vendor

胡志明的藍天

3月中旬の一週間、中国上海郊外の大手アパレルブランドの自社工場の一行を、ホーチミン周辺の縫製工場へ案内しました。

訪問した工場は、ベトナム経営、韓国経営、オーストラリア経営、日本経営の8工場です。

訪問後、一行から出た興味深い質問の一つは「一般的なベトナムの工場もこれらの工場と同じレベルなのか?」と言うものでした。

私の回答は、

 「一般的なベトナムの工場は、品質や生産管理の状態は、今回視察した8工場のレベルにはない。」

 「貴社のブランドの生産に見合う工場を選んで視察して貰った」

 「但し、ベトナムや東南アジアの工場は、日進月歩、品質や生産性が向上している。」旨を返答しました。

彼らからの別の感想は「中国の自社工場より管理が進んでいる部門もあった。今回の視察は良い経験になった。更なる改善に着手したい。」と言ってました。

彼らに取っては、初めての東南アジア訪問で、しかも、訪越前は、昨今のニュース報道から、ベトナムや韓国系の工場訪問は、「少し躊躇」していたようなのですが、「百聞は一見にしかず」で、今回の視察を設定して良かったと思いました。

米国が「保護主義」に走る中、中国は一応「グローバリゼーション」を謳っています。

昨年11月に中国国内で販売された車の台数は1ヶ月で300万台を超えたそうです。

今年の春節時に海外に出た中国人は600万人。

中国の消費の動向を考えたら、今後数年の内に中国のアパレル輸入は急速に増えると思います。

3月11日の夜、偶々、滞在していた上海のホテルで、ニュースを見ていたら、以前から注目している、林毅夫(Justin, Lin Yifu)教授が、中国経済とアフリカ、及びベトナムを比較しながら「労働集約産業の行く先」の話をしていました。

林教授の履歴説明は、ここをご参照ください。(もう一人の注目すべき関志雄氏が林教授に敬意を表する形の履歴です)

中国アパレル一行の、感想を聞いた際に、1990年代に中国視察をした時に、北京のある中国人政府の方から「百聞は一見にしかず、百見は一行にしかず」と言われた事を思い出しました。

何事も「実行」あるのみ。。

写真は視察の間に撮ったホーチミンの青い空です